7月7日からスタートしたドラマ『幸せになりたいマサムネ君』で初共演の中沢元紀さん、秋田汐梨さん、齊藤なぎささん。恋愛の裏側に潜む人間の弱さや本音を描くストーリーで、それぞれが個性的なキャラクターを演じています。インタビューでは、原作や台本を読んだ印象、監督から役作りにおいて伝えられたひと言やお互いの印象、撮影現場で深まった信頼関係について語っていただきました。さらに、共感したシーンや衣装へのこだわりなど、作品をより楽しめる見どころも明かしてくれています。
「リアルすぎて苦しい」──3人が感じた『幸せになりたいマサムネ君』の魅力
中沢元紀 僕は、演じる役・マサムネ君の目線で読んでいたんですが、マサムネのことを「クズだな」と思いました(笑)。でも、単なる復讐劇ではなく、「なぜ人は間違った選択をしてしまうのか」という内面に焦点を当てた作品だと感じました。登場人物の心情がとても細かく描かれていて、そこがすごく魅力的でした。
マサムネ君は自分とはかけ離れた人物なので、「理解したい」という気持ちで読み進めていきました。読み進めるほど、彼の"クズ加減"も見えてきました(笑)。
秋田汐梨 私は「すごくリアルな作品だな」と思いました。どこかで本当に起きていそうな出来事だし、マサムネ君のような人もきっといるんだろうなって。
「こんな気持ちでこういう行動をしているんだ」と、台本を通して知ることができて、なるほどと学びになりました(笑)。ドラマを観る方はマサムネ君にイライラするかもしれないし、逆に惹かれてしまう人もいるかもしれない。観る人によって自分の恋愛観がどういうものなのかが分かってくる作品だと思います。
齊藤なぎさ 私は〇〇子ちゃん目線で読んでいたので、本当に苦しかったです。でも、こういう人もきっと現実にいるんだろうなと思いましたし、〇〇子ちゃんにすごく感情移入しました。
「幸せになってほしい」という気持ちで読んでいたんですが、本当にいろいろな感情を覚えながら、喜怒哀楽を感じる作品でした。
――監督とは、役作りについてどんな話をされましたか?
中沢 (山浦未陽)監督とはたくさん話し合いました。マサムネ君は天性の人たらしだと思っていたので、その魅力をどう表現するかを常に考えたり、モモカと〇〇子では接し方や態度がまったく違うので、その違いも細かく意識したりしていました。
優しさがあるか、甘えがあるかという微妙なところの見せ方は大切に演じていました。
秋田 最初に監督から「モモカは姫です」と言われたんです(笑)。「姫ってどういうこと?」と思ったんですけど、お話ししていくうちに、「マサムネ君にフラれるかもしれない」とはまったく思っていなくて。とにかくプロポーズをしてくれないことに不満を抱いている女の子と理解し、"姫らしさ"を意識して演じています。
齊藤 監督からは「(〇〇子は)基本的に明るいギャルです」と言われました(笑)。
実は〇〇子ちゃんは自分と似ているところもあって、話し方やトーン、そしてテンションも近いので、演じやすかったです。性格的な面でも人に合わせてしまうところも共感できたので、無理をして役を作るというより、自分が感じたまま演じることができました。原作を読んでいた友達からも「〇〇子ちゃんに見えたよ」と言われました(笑)。
第一印象とのギャップも魅力 3人が語るお互いの素顔
中沢 汐梨ちゃんはしっかりしている子なのかなという印象でした。でも話してみるとふわっとしていて天然なのかなという感じで、そのギャップが素敵でした。
なぎさちゃんは、本当に明るくて、彼女がいるだけで現場が明るくなって、みんなのテンションが上がる感じでした。
秋田 中沢さんは最初のビジュアル撮影のときは、本当に静かだったんですけど、少し時間が経つとすごくお話する方で印象が変わりました。常に人のそばにいる瞬間をよく見かけますし、人なつこいところもあるので、“子犬”のような方です(笑)。
なぎさちゃんはラジオを聴いたことがあって「元気な子だな」という印象をもっていたんですが、本当にそのまんまでした!もうイメージどおり! 声が大きくて、朝から元気なテンションで、現場を明るくしてくれる存在です。
齊藤 中沢さんは優しくて頼りになる方で、お兄ちゃんみたいな安心感があります。ずっと笑顔で、現場をいい雰囲気にしてくださる素敵な方だなと思います。
汐梨ちゃんは、すごく面白い方で、私と考え方が似ているようで似ていない。その感覚がすごく新鮮で、話していて楽しいんです!休憩中にサッカーのワールドカップを一緒に観ていたんですけど、汐梨ちゃんから出てくるワードセンスがすごく面白くて、ずっと笑っていました(笑)。
――演じる中で、キャラクターに共感した部分はありましたか?
中沢 マサムネ君がどん底なところから物語が始まるので、自己防衛のために行動している部分があるんです。寂しがり屋で、自分の居場所を守りたいという思いがあるんだろうなと感じて、その気持ちは理解できました。
秋田 最初は「なんでこんな人と付き合っているんだろう」と思っていました。でも学生時代の告白シーンを撮ったときに、当時のマサムネ君は本当に純粋でキラキラしていたんです。その姿を見て、「モモカの中では今もあの頃のマサムネ君のままなんだろうな」と思えました。
齊藤 私は〇○子ちゃんに共感する部分が多かったです。マサムネ君に対して怒ったり、悲しかったりしても、そういう姿を見せずに明るく振る舞って悟られないようにするタイプなんです。私自身も怒ったり、悲しいことがあったりしても人前でそういう姿を見せないので、「分かるなぁ」と思いながら演じていました。
劇中で、マサムネ君と焼肉に行くために新しい服を着ていくシーンがあるんですけど、「その新しい服で焼肉、大丈夫!?」って言われて「大丈夫!」って言ってしまうところもかわいらしくて好きでした。
現場で深まった信頼関係 3人だから生まれた空気感
齊藤 中沢さんのお芝居は、本当に(原作の中の)マサムネ君そのものでした。笑っちゃうくらいだんまりするところやひどいことを言うところなどがお上手なんです(笑)。リハーサルの段階ではちょっと中沢さんの優しさも出ちゃうんですが、本番になると「こんなこと言う!?」っていうくらい、ひどいシーンもあって、本当に悲しくなって傷つきましたから(笑)。もう完全にマサムネ君です!
秋田 私は撮影中、マサムネ君のクズな部分をあまり見ていなくて(笑)。モモカには本当に優しくていい彼氏なんです。中沢さんは本当に優しい方なので、役にも反映していたと思います。
中沢 嬉しいですね、ありがとうございます(笑)。正直、マサムネ君を演じることには不安もありました。「ちゃんと嫌な男に見えるのかな」と考えることもあったので、お二人にそう言っていただけて安心しました。それが観ている方にも伝わればいいなと思います。
――衣装やビジュアル面で印象に残っていることはありますか? 注目ポイントがあれば教えてください。
中沢 僕は部屋着ですかね。「マサムネ君なら家でこういう服を選びそうだな」とか楽さを意識していました。
秋田 私は、モモカの誕生日にデートをするシーンがあるんですが、「今日はプロポーズされるかもしれない」と思って、すごくドレッシーな服を選んでいくんです。女の子らしい気持ちが衣装にも表れていて、すごくかわいかったです。
齊藤 〇〇子ちゃんはアクセサリーや髪型がシーンごとに変わるんです。モモカもそうだったみたいですけど、ピアスやネックレスがシーンごとに変わっていてすごくかわいいんです。髪型も、普段はストレートヘアなんですけど、デートの日は巻き髪にしたり、ポニーテールにしたり。その日の気持ちが伝わるように細かく変えていたので、ぜひ注目して見ていただきたいです。
取材・文:相原郁美
------------INFORMATION-------------
ドラマ『幸せになりたいマサムネ君』
TBS 毎週火曜 深夜1:26~
CBC 毎週火曜 深夜1:20~
RBK 毎週火曜 深夜1:28~
HBC 毎週火曜 深夜1:29~
■INTRODUCTION
■STORY
付き合って10年になる恋人・モモカ(演:秋田汐梨)との関係に漠然とした不安を抱える小説家のマサムネ(演:中沢元紀)。彼女に避けられていると感じたマサムネは、気晴らしに訪れた相席居酒屋で出会った女性(演:齊藤なぎさ)と一夜を過ごしてしまう。その過ちをきっかけに、それぞれの思いがすれ違い、恋人、セフレ、友人を巻き込んだ恋愛模様が動き出す……。
■CAST
中沢元紀
秋田汐梨、齊藤なぎさ、簡秀吉、八村倫太郎(WATWING)
前原滉
■原作
ヨネマイ『幸せになりたいマサムネ君』(文藝春秋)
■STAFF
監督:山浦未陽
脚本:武田雄樹
OP主題歌:悠馬「スキマカゼ」(Polydor
Records)
ED主題歌:Offo tokyo「倖せのカタチ」(Imperial Records)
制作プロダクション:DOTS&LINE
共同制作:NEWTOWN inc.
製作:「幸せになりたいマサムネ君」製作委員会・MBS
【中沢元紀 -Motoki Nakazawa】
2000年2月20日生まれ、茨城県出身。2022年にWEB
CMドラマ「メゾンハーゲンダッツ ~8つのしあわせストーリー~」で俳優デビューし、同年放送のドラマ『ナンバMG5』で連続ドラマ初出演。2023年の日曜劇場『下剋上球児』でエースピッチャー・犬塚翔役を演じて注目を集め、2024年にはドラマ『ひだまりが聴こえる』で初W主演を務めた。その後もNHK連続テレビ小説『あんぱん』やNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に出演など話題作への出演が続き、注目を集めている。
【秋田汐梨 -Shiori Akita】
2003年3月19日生まれ、京都府出身。モデルとして活躍するほか、現在は俳優として映画・ドラマを中心に幅広く活躍。2025年にドラマ『私の彼が姉の夫になった理由』でトリプル主演を務め、その後も『絶対殺したいパパ』『Share』など数多くの作品に出演している。繊細な感情表現と自然体の演技で注目を集めている。
【齊藤なぎさ -Nagisa saito】
2003年7月6日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ「=LOVE」のメンバーとして活動し、多くのファンを魅了。2023年、グループ卒業後は俳優として本格的に活動の幅を広げ、映画『交換ウソ日記』や『【推しの子】』、ドラマ『最高の生徒~余命1年のラストダンス~』など話題作に出演しているほか、映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』『TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS』の公開を控える。等身大のヒロインから個性的な役柄まで幅広く演じている。










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