TIROIR

2026/06/23

涙を力に変えて、私は「BE」で生きる――【夏口ありす】インタビュー

 

ロックサウンドに乗せ放たれた楽曲「BE」。
過去の涙も、もがいた日々も、すべてを抱きしめた先にたどり着いた“あるがままでいる”という覚悟の歌だ。
歌えなかった時間、夢を諦めかけた瞬間、そして再び芽吹いた情熱。
そのすべてが、この一曲に込められている。
今、前を向こうとするすべての人へ。
夏口ありすが届ける、一歩を踏み出すための勇気。

涙や葛藤を力に変え、“いつか花が咲く”という想いを込めた楽曲「BE」

――「BE」にはどのような想いが込められていますか。

今回は、先に曲を聴いてインスピレーションを受けた後、歌詞を書くという「曲先」で制作しました。これまであまりロックの曲を歌ってこなかったので、とても新鮮な経験でした。最初はゆったりとした印象の中にロックらしさがあり、サビに入った瞬間、華やかさが一気に広がる。かっこよさだけでなく、どこか煌びやかなイメージを感じました。
そしてこの曲を聴いたとき、まさに自分の人生と深くリンクしていると感じました。AメロやBメロでは、少し辛かった時期のことを思い出します。
これまでたくさん流してきた涙が栄養となって、いつか花が咲いたらいいな、そんな想いを込めました。
辛い経験は誰にでもあると思います。今も、そしてこれから先も、流した涙が決して無駄になることはなく、自分の中で学びに変え、前向きに捉えていければ、きっと今の人生へとつながっていくはずです。

――タイトルに込められた想いを教えてください。

動詞の「be」には、“あるがままでいる”という意味があり、そこからこのタイトルを名づけました。ロック調の楽曲ということもあり、「強い意思を持って生きていく」という想いを込め、大文字で「BE」としました。

――MVは白黒を基調とされていましたが、具体的なテーマやコンセプトはありますか。

先ほどお話したように、AメロとBメロでは、過去の辛い時期にもがきながら戦っていた自分を表現しています。一方サビは、明るく前向きなイメージを持たせたく、対比をより際立たせるため、視覚的にもあえて色を分け、バランスを取ることを目的としました。

――この楽曲はどのような場面で聴いてほしいなどイメージしていることはありますか。

これから仕事に行くぞ!頑張るぞ!という場面で、ぜひ聴いてほしいです。今、特別に辛いことがなくても、「もっと頑張るぞ」と前向きな力をもらえる曲として聴いてもらえたら嬉しいですし、少しネガティブだったり、落ち込みやすかったりする方には、自分を奮い立たせるきっかけの曲になってほしいと思っています。そして、まさに今落ち込んでいる方には、今はそう思えなくても、「こんなに辛くて泣いているけれど、いつか花が咲く日がきっと来る」と感じてもらえたら嬉しいです。大きく言えば、この曲が皆さんの力になれたらと思っています。

挫折を経て、再び歌手の夢を追い始めた

――歌を仕事にしたいと思ったきっかけはありますか。

明確にあります。小学生の頃のクラス会で歌う事になり、初めてSPEEDさんの存在自体を知り、CDで曲を聴いたり踊っている映像を見たりして、歌って踊る仕事ってかっこいいな!と憧れて「なりたい!」と思いました。

写真:幼少期の夏口さん

――幼少期から、歌手という夢はブレたことはありますか。

一度だけあります。中学生の頃、「誰でも歌手や芸能人になれるわけではない」と現実を知ったんです。運動が得意だったこともあって、体育の先生を目指そうと決めました。でも、高校で入った部活で人間関係がうまくいかなくて、退部することにしたんです。退部届を顧問の先生に渡しに行ったとき、なぜか自然に「先生、実は小さい頃から歌手になりたいんです」と口にしていました。さらに勢いにのった私は、「夢を叶えるために、部活を辞めます」と伝えたんです。すると先生は、否定するどころか「頑張れ」と応援してくださり、帰り道、不思議と気持ちが軽くなっていました。そのまま立ち寄ったコンビニで、レジ横に置いてあったフリーペーパーを何気なく手に取り、家に帰って読んでみると、「音楽の養成所が新設されます。1期生募集、オーディション開催」と書かれていたんです。「これだ」と思い、私はすぐに応募しました。結果は、120人中7人に選ばれて合格。本格的に、歌手を目指すようになりました。

――一度夢を諦めそうになった時に、もう一度夢に向かおうと思えたきっかけや考えはありますか

昔、共演させていただいたあいみょんさんの影響がとても大きいです。そのことに加え、自分で「歌わない」という選択をしたわけではなく、「歌えない」という状況になったとき、初めて心の底から歌いたいという情熱が湧いてきました。
一緒に頑張ってきた仲間たちの素晴らしい活躍を目にしたこと、そして歌えなくなった環境を経験したことで、歌えることへの感謝や情熱が改めて戻ってきた、そんな感覚です。

言葉や歌で、人の支えになりたい

――この業界に入って、感謝している人はいますか。

人生の節目ごとに、キーマンのような存在の方がいて、その時々で心から感謝できる人に出会ってきました。そうした支えがあって今の自分があるのだと、改めてありがたく感じています。

――ライブ配信での1番のやりがいはありますか。

一番は、お客さんが喜んでくれることですね。
どこか現場主義なところがあって、リアルなライブでないと熱量は届かないと思っていました。でも今は、スマホ一つあればどこでも見られる時代。自分の歌や想いを届けたことで、「明日も頑張れる」「今日落ち込んでいたけど立ち直れた」と言ってもらえることが多くあります。
逆に、生ライブに行くのが趣味だったけれど、人混みが苦手になってしまった方のお話も印象に残っています。その方は、「自分の趣味ができなくなってしまったことがすごくショックだった」と話してくれました。「家の中にステージがあるって最高」というその方の言葉が、今も心に残っています。
演者側だけでなく、お客さん側として、生きがいが閉ざされてしまうこともあると知ったとき、この小さなスマホの画面からでもエネルギーを届けることができるんだ、と強く感じました。影響を与えられる形は一つじゃない。そう気づけたことが、今の私のやりがいです。

――リスナーさんとコミュニケーションを取るために大切にしていることはありますか。

例えば、住んでいる場所や家族構成、職種などを教えてくれる方の話は、できるだけ覚えるようにしています。「明日、夜勤なんだよね」と前日に聞いていたら、翌日の夜、配信に来てくださったときに「今、夜勤中ですか?」とこちらから声をかける。そうしたことを大切にしています。忘れないように手元にメモを取ることも心がけています。お客様一人ひとりの情報をしっかり覚え、こちらから話しかけることを意識し、もし忘れてしまっても、無理にごまかさず、素直に謝る。
誠実でいること、取り繕わず正直でいることを大切にすることで、少しずつ信用は積み重なっていくと思っています。

写真:「リボンのカチューシャは認知度向上のために使っています。パッと見た時にリボンの人!と覚えていただくためです。それだけでは日々来てくださる方が楽しめないので、いろいろな色を用意して視覚的に楽しんでいただける工夫をしています!」

――先ほどのお話ともかぶる部分があるかもしれないのですが、今までで1番刺激を受けた人や出来事、曲はありますか。

ファッションデザイナーの「ココ・シャネル」です。孤児院育ちという環境から、自分の力で道を切り開き、今も世界に残るブランドを築いた生き方に強く惹かれました。環境や人のせいにせず、信念を持って人生を切り開いたところ、そして当時は喪服の色としてタブーとされていた黒をファッションに取り入れるなど、女性の生き方や社会そのものに影響を与えた。表現の形は違いますが、信念を持って人の人生に影響を与え続けられる存在でありたい。その根幹にある考え方として、最も影響を受けています。

――最後に、ライバーとして活動していく上で、今後の目標を教えてください。

ライブ配信という業界の良さを、自分自身の影響力で広げられる存在になることが夢です。認知度と影響力を持ち、この業界の魅力を正しく伝えていけるライバーになりたいと思っています。チャンネル登録者数が10万人か100万人かという数字以上に、きちんと影響力を持ち、多くの方に正しい情報を届けられる存在でありたい。そのためにも、自分自身がもっと上に行けるよう、躍進していきたいと思っています。

取材・文/赤木美月、橘茉柚(共に東京ビジュアルアーツ・アカデミー)

※こちらの記事は、下記にも掲載されています。

https://1to-infinity.com/%e6%b6%99%e3%82%92%e5%8a%9b%e3%81%ab%e5%a4%89%e3%81%88%e3%81%a6%e3%80%81%e7%a7%81%e3%81%af%e3%80%8cbe%e3%80%8d%e3%81%a7%e7%94%9f%e3%81%8d%e3%82%8b%e2%80%95%e2%80%95%e5%a4%8f%e5%8f%a3%e3%81%82%e3%82%8a/

TRY INFINITYレーベルよりリリース!デジタルシングル『BE』概要

・アーティスト:夏口ありす
・タイトル:BE
・リリース日:2025年10月6日
・リリース形態:デジタル配信

[収録曲]
M-01. BE (作詞 : 夏口ありす / 作曲 : KEN asano FUJIKAWA / 編曲 : KEN asano FUJIKAWA, Nrt.)
関西テレビ『フットマップ』エンディングテーマ

ダウンロード/ストリーミングはこちら

7/3(金)「INFINITY GATHERING – Genesis –」には夏口ありすも出演!

2026年7月3日(金)18:15〜パルテノン多摩・小ホールにて開催する当社主催イベント「INFINITY GATHERING – Genesis –」には夏口ありすも出演します。
是非ご来場ください。

「INFINITY GATHERING – Genesis –」特設ページはこちら
「INFINITY GATHERING – Genesis –」チケット購入ページはこちら


0 件のコメント:

コメントを投稿

ご意見・お問い合わせはこちらへ